今岡コーチは阪神“ポスト岡田”の有力候補も、争いは05年V戦士の三つ巴…本命は誰だ?
藤川球児を「球団本部付」で囲い込み
その中のひとりと目されているのが「火の球ストッパー」として日米通算245セーブ、164ホールドをマークした藤川球児氏(42・現球団本部付スペシャルアシスタント=SA)である。
藤川氏は20年限りで現役引退。翌21年から評論活動と並行して球団のスペシャルアシスタントに就任した。球場を訪れ、選手にアドバイスを送ることもある。このオフには球団本部付SAとなり、「これまでのスペシャルアシスタントという立場からより球団運営の根幹に近いところでタイガースを支えることになります」などとコメントした。
その藤川氏にとって岡田監督は大恩人。先発として伸び悩む時期に岡田監督の指示で05年からセットアッパーに転向。救援トリオの「JFK」の一角としてリーグ優勝に貢献し、中継ぎ、抑えとして一時代を築いた。在阪の放送関係者が言う。
「球団は引退直後に特別ポストを用意。このオフから球団付に変更されたのは、何か特別な仕事をやるというより将来の監督として囲い込みたい思惑があるといわれている。ただ、問題は岡田監督が藤川氏の指導者としての力量をどう見ているかです。投手出身の藤川氏と内野手出身の岡田監督では、野球観が合わないという話も聞こえてくる。現時点では岡田監督の在任中はコーチとして入閣するかどうかは不透明です。『ポスト岡田』というより『次の次の監督候補』という位置付けとみられています」