東海大菅生の不祥事は氷山の一角…アマ球界「諸悪の根源」を強豪中学チーム監督が明かす
思わぬ告白に顔を見合わせる報道陣と対照的に、当の本人は得意顔。自ら体罰の実態をあけすけにする監督がいるくらいだ。体罰をなくそうという動きはあるにせよ、いまだに旧態依然の軍隊式指導をよしとするアマ野球の指導者はごまんといるのが実情だ。全国大会の常連である関西の中学野球チームの監督がこう明かす。
「教え子の進学先を探すのも我々の仕事。多くの高校とつながりができるから監督の人柄や練習の様子も見てきています。当然、体罰がある学校も把握している。そういった学校へは、保護者や本人に体罰のことを話して了承を得たうえで進学させます。私に限らず、大半の中学指導者がそうだと思う。覚悟の上で入部する選手ばかりだから問題が表沙汰になりにくいし、指導者が方針を変えるきっかけも起こりにくい」
■「厳しくしつけてくれ」と頼む親たち
この中学野球チームの監督は体罰に断固として反対している。選手への配慮はもちろん、野球人口の減少にもつながると考えているからだ。それでも教え子を体罰のある学校へ送り出す理由についてこう話す。