“米国最大のスポーツ”NFLスーパーボウルの視聴率に大リーグ関係者が気をもむワケ
問題は、最大の特徴であるテレビ視聴率にある。史上最高を記録した15年以降、徐々に数値は低下しており、21、22年は30%台となっている。
視聴率の低下は、動画配信などの普及により、スポーツをテレビで見る習慣が急速に薄れている結果に他ならない。実際には、同じ時間帯にテレビを視聴する世帯に占める割合(視聴占拠率)は60%台後半から70%台前半で推移しており、スーパーボウルが「米国で最もテレビで視聴されているスポーツ」に変わりはない。
視聴率の低下は、NFL側だけでなく、大リーグを含む広告主にとっては懸念材料となる。しかも、視聴者の急速な「テレビ離れ」は世界的な現象だけに、大リーグ関係者にとって、当分はスーパーボウルの視聴率から目が離せないのである。