冨安健洋「セリエAユベントス移籍報道」の行方…所属アーセナルでは時間稼ぎ要員
英プレミアの名門アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(24)を「セリエAのユベントスが獲得の意思」とイタリアの移籍専門サイト「カルチョ・メルカート」が報じて話題になっている。
冨安はJ福岡からベルギーを経由して2019年7月にセリエAの中堅ボローニャにステップアップ。21年夏にアーセナルに引き抜かれた。
が、両足のふくらはぎ、足首、ヒザなどを何度も痛めて戦線離脱することが増え、21年以降はカタールW杯アジア予選の日程も加わり、古傷を再発させた長期リタイアも珍しくなかった。
今季の冨安はレギュラーから外れ、先発は5試合だけ。25日のレスター戦も出番は1-0とリードして迎えた後半アディショナルタイム3分。冨安はボールに一度も触れることもなく、試合終了のホイッスルを聞いた。
「時計の針を進めて逃げ切るための絵にかいたような選手交代でしたね」と前置きして、サッカー関係者がこう続ける。
「アーセナルではCBと両SBで便利屋のように使われ、特にSBで起用されると相手の俊足サイドアタッカーとマッチアップさせられ、ムリを重ねて故障箇所を増やしていった。アーセナルとしては、試合終盤に使いながら“ウチでは戦力外”をアピール。オフに向けて引き取り手を探すという腹積もりでしょう」
冨安はボローニャ入りする前から、「もともとイタリアのサッカーが好きだった。守備の国と言われているイタリアで守備を勉強したい」と周囲に漏らしていた。初心に戻ってユベントスでCBに専念する──。十分にあり得る話ではないか。