侍Jを待つ左腕地獄…B組1位通過争う強敵オーストラリアに秘密兵器196センチ剛腕出現
ライバル国の戦略はハッキリしている。
初戦の相手、中国もそうだった。先発は大谷翔平(28)と同じエンゼルスのマイナーに所属する剛腕・カーターの可能性もあったが、左腕の王翔(19)を起用。1番・ヌートバーから5番・吉田までと8番・源田を含め、6人の左打者がズラリと並ぶ侍打線のウイークポイントを突こうという意図は明らかだった。
日本打線は制球に苦しむ王から6四球をもらいながら、挙げた得点は押し出し四球による1点のみ。二回途中で降板するまで安打は先頭のヌートバーと源田の2本だけだった。結局、17四死球をもらって8点を奪ったものの、コールド勝ちとはいかず、なんとも不完全燃焼な発進となった。
10日対戦する宿敵・韓国も「日本キラー」といわれた左腕・金広鉉(キム・グァンヒョン=34)の先発を公表。2008年の北京五輪の予選と準決勝で日本戦に先発し、準決勝では勝利投手となって日本を奈落の底に突き落としたベテラン左腕だ。
さらに同じB組で日本のライバルとなりそうなオーストラリアに「秘密兵器」が出現したから厄介である。開幕カードとなった韓国戦に先発した左腕のジャック・オラフリン(22)が2イニングを完全投球で韓国撃破の原動力となったのだ。