阪神開幕3連勝のウラに岡田監督の「堪え性」 昨季ボロボロだった前任とは大違い
阪神がDeNAに開幕3連勝。開幕から16戦1勝とボロボロだった昨季とは真逆の展開になった。
この開幕3連戦、岡田監督の起用には我慢強さが垣間見えた。全試合でスタメンを固定、開幕戦で失点した中継ぎの岩崎、K・ケラーも勝利の方程式の一角としてその後も投入した。2戦目は先発の秋山が二回までに5失点。早々に交代もありうる展開で、岡田監督は続投を指示。秋山は三回以降は立ち直り、六回以降は救援陣を1イニングずつ刻んで、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。
前任の矢野監督は、我慢強く使った若手選手は何人かいたものの、いわゆる「外野の声」に耳を傾けすぎる傾向があった。堪え性がなく、4番であってもコロコロと打順を変え、選手は個々の役割を全うしづらかった。
■守備位置固定でチームに好循環
その典型が、K・ケラーの扱いだった。コロナ禍で来日が遅れ、調整不足が懸念されていたにもかかわらず、開幕戦から抑えに起用。2戦連続で打ち込まれるや、すぐさま二軍に落とした。しかし、岡田監督は就任するや、「一塁大山」「三塁佐藤輝」の固定を明言。チーム失策数が5年連続でリーグワーストだったため、守備力の向上を何より重視した。