岡田監督がドラ1森下翔太の「英才教育」を決めた瞬間…19年前のトリ(鳥谷敬)とどっちが上?
プロ野球はオープン戦の最終盤を迎え、いよいよ2023年シーズンの開幕カウントダウンが始まった。15年ぶりに猛虎の指揮を執る岡田彰布監督(65)はチームのキャッチフレーズに「A.R.E.」を掲げ、18年ぶりの美酒をめざす。トラ党が渇望する「アレ」の実現へ、どうする岡田監督。頭のてっぺんから足のつま先まで、全身に流れるタテジマ愛の血にスポットを当てた。
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ドラフト1位ルーキー・森下翔太(22=中大)の評判がいい。新人らしからぬ思い切り強く振るスイングでアピールを続け、守備や走塁も一軍レベル。この躍動、もともとは岡田監督の「英才教育」から始まった。
森下は2月1日の沖縄キャンプをファームで迎えた。大事な即戦力候補だ。右足肉離れの影響で無理はさせられなかったのだが、中盤に状況が一変する。岡田監督が最初の対外試合となる2月15日の楽天戦に森下を一軍招集したのだ。
その理由について「二軍で慣れさせる選手じゃない。今後もいいピッチャーが出てくる試合にはどんどん使っていく」と話したとか。
ライバル選手との競争で結果を出したわけではない。異例の抜擢に、「英才教育」という活字が各紙に躍った。
もちろん、単なる話題作りではない。猛虎復活をめざす岡田監督には確固たる根拠があった。それは森下の状態がまだ万全ではないキャンプ5日目。二軍の具志川球場を視察に訪れて屋外フリー打撃をチェックした。その際、岡田監督の卓越した眼力が「この選手は一軍で使うべし!」とジャッジしたのだ。