ドラ1ルーキー日本ハム矢沢宏太&阪神・森下翔太 活躍の糧となった高校時代の挫折体験
大卒ドラ1ルーキーの2人が大暴れした。
26日の日本ハム-阪神戦。「1番・右翼」でスタメン出場した日本ハムの矢沢宏太(22=日体大)は初回に実戦2本目の本塁打を右翼スタンドに突き刺すと、三回は右安打。前日の楽天戦と合わせて6打数4安打の活躍に、新庄剛志監督(51)も「12打数13安打だっけ?」とボケながらニンマリだ。
阪神のドラ1森下翔太(22=中央大)も負けていない。右足肉離れでキャンプは二軍スタートも、18日に一軍合流。「3番・右翼」でスタメン出場したこの日は、初回から二塁打を含む3打席連続安打と、連日のように打ちまくっている。
開幕一軍へ猛アピールを続ける2人の共通点は、高校3年時に挫折を経験していることだ。
矢沢は藤嶺藤沢(神奈川)時代、投げて最速148キロ、打って通算32本塁打をマークしたもののドラフトで指名漏れ。その年の12月に父の明夫さんが心臓発作で急逝すると、プロへの思いを一層強くしたという。昨秋のドラフト当日会見では「日体大の進学が決まった時から、4年後はドラフト1位で指名されると決めて過ごしてきた」と話し、チームメートたちは「プロへのこだわりが飛び抜けていた。練習も周りより意識の高いところでやっていた」と口をそろえた。