渋野日向子が風に強いのは単なる偶然? 強風吹くハワイで今年も好調の不思議
忘れてはいけないのは、昨年の渋野は、ボールコントロールに苦しんだトップの低い極端な横ぶりスイングだったこと。それでも風が強いコースで好成績を残している。単なる偶然なのか。
欧州シニアツアーに参戦した並木俊明プロがこう語る。
「ハワイはトレードウインド(貿易風)という、方向が一定の南東の風が吹く。ゴルフ場はその風を計算して設計されている。風が吹いてくる方向さえわかれば、逆風でも低い球を打ったりする必要はない。自分のイメージしたスイングに徹すればいい。後は芝目の強いグリーンのライン読みとタッチです。渋野はこのコースのグリーンと相性がいいし、番手選びも適格。縦距離も合っている。トップを高くしたニュースイングも一段良くなっている」
並木プロが続ける。
「グリーンに乗せるショットも、例えば左からの風なら2ピンぐらい左というように狙いどころを広く取る。渋野はゴルフセンスが抜群で度胸もある。スコットランドのリンクスとハワイの風は違いますが、強風のときは必要以上に細かい事を考えずスイングに集中できる点は共通している。渋野はそれを実行できているということです」
今年も最終日まで風と仲良くできるか。