ダル早くも2敗目も…今季は期待大のワケ メジャーの主力投手はスロースターターばかり
1998年から3年連続でワールドシリーズを制したヤンキースの主力投手陣、クレメンスやペティットやリベラたちはみな、スロースターターだった。“本番”はあくまでも10月のポストシーズン。チームの目標はワールドシリーズ制覇で、プレーオフで活躍してこそ価値を認められる。開幕から飛ばしてたんじゃ、最後までもたないと考えていたからだ。
ダルビッシュ有(36=パドレス)の開幕3戦目となった日本時間17日の対ブルワーズ戦は7回を4安打1失点、12奪三振と好投しながら、打線の援護に恵まれず今季2敗目。2戦連続で100球以上を投じながら、今季初勝利はまたもお預けとなった。
これで開幕3試合で0勝2敗、防御率3.44だが、決して開幕からエンジンを吹かしているわけではない。チームのスプリングトレーニングをパスし、WBC日本代表の合宿に参加。WBC本番も「スプリングトレーニングの延長」と話していた通りの投球内容で、米国との決勝では本塁打を浴びるなどピリッとしなかった。
パドレスもまた、ワールドシリーズ制覇を目標にしている。ダルは強豪チームのエースとして、昨年はポストシーズン計4試合で2勝1敗、防御率2.88。メッツ、ドジャースを下してのリーグ優勝決定シリーズ進出に大きく貢献した。