WBC効果で大谷翔平“ニセ垢”多数 フォロワー20万超も…人気インフルエンサーが明かす巧妙手口
■抽選モノでもアカウント乱立
売却目的でフォロワーを稼ぐ例として、偽者アカウント以外で挙げられるのは抽選モノだ。「フォロー&リツイートをすれば抽選で現金をプレゼント」といった投稿を繰り返すアカウントも乱立している。
騙される方のネットリテラシーの低さにも問題はあるが、K氏は「インフルエンサーの実態があまり知られていないのも問題です」と言い、こう続ける。
「私はメインアカウント(親垢)の他に、SNS毎にサブアカウント(子垢)を6~8個ほど運営しています。すべてを合わせたらフォロワー数50万人くらい。適当な名前の子垢を作り、適当なコンセプトに沿った投稿を1カ月ほど続ける。その投稿に親垢から『イイネ』を押すだけで、親垢のフォロワーたちにも拡散されます。すると、子垢のフォロワーも1万人くらいならすぐに集まります。よほど美人やイケメンでもない限り、インフルエンサーの大半は巧妙に子垢を使いこなしているはずです」
K氏の場合、子垢の運営目的は売却の他に、親垢を宣伝するためでもあるそうだ。親垢で情報商材を売り、子垢は購入者を装い商品を宣伝。そうすることで親垢のフォロワー数を稼げるし、販売力も高められるというのだ。
ネット上の情報を鵜呑みにしてはいけない。いくら人気インフルエンサーでも、一歩引いた目で見る必要がありそうだ。