全米OP自滅の松山英樹は口を閉ざし…スポーツマスコミはなぜ選手の醜態をスルーするのか
「誰でもしゃべりたくない時はある。それでもあの時の失敗は何が問題だったのかなど、プロならファンに伝える義務があります」
こう語るのはスポーツライターの津田俊樹氏だ。
現地18日に幕を閉じた全米オープンゴルフ。最終日に12位から発進した松山英樹(31)は75と崩れ、通算3オーバーの32位に終わると、コメントも残さずコースを後にした。松山からすれば「今日は勘弁してくれ」という思いだったのかもしれないが、関係者を通じて報道陣にコメントを伝えることぐらいはできたはずだ。
くしくも、松山が取材拒否した日、テニスの錦織圭(33)が約1年8カ月ぶりの復帰大会で優勝した。ファンにとっては朗報ではあるが、故障前は自身のミスに腹を立て、ラケットをコートに叩きつけ何度も破壊し、海外で話題になったことがある。
少し古い話になるが、ゴルフの尾崎将司が全盛時代、ドライバーショットをラフに曲げると、ドライバーを持ったままボールの所へ行き、ドライバーのヘッドをボール後方に置いたり、トントンと芝を叩いてから打っていた。ラフの芝を寝かせるのはライの改善でルール違反だ。
当時の記者たちはそれを目の前で見ているのに知らんぷり。ルール違反やプレー中に喫煙するマナーの悪さを繰り返し報じていたのは日刊ゲンダイだけだった。