ソフトB藤本監督は「左右病」からようやくお目覚め? 期待の2020年ドラ1井上朋也が躍動
6日のロッテ先発は右腕の西野ということもあり、周東と柳町がスタメンに返り咲き、DHはドラ3ルーキーの“左打ち”生海。前日の試合で味を占めたのか、近藤は相変わらず「負担のかかる」中堅でのスタメン出場だった。
そんな中、異彩を放っていたのが「8番・一塁」で出場した2020年ドラ1の“右打ち”井上朋也(20)だ。一塁手のベテラン・中村がこの日、特例抹消になったことに伴う緊急昇格。まさかの一軍初出場となったが、西野からプロ初安打を含む3打数2安打でデビュー戦を飾った。
「左右の相性は無視できるものではないが、最初から右腕だから右打者はスタメン落ち、なんてやっていたら選手が育ちませんよ。左打ちの柳町だって、本格的に一軍に定着したのは昨季から。今季は92試合に出場しているのに、左腕には51打席にしか立たせてもらってない。確かに柳町は対左腕は打率2割以下と苦手にしているが、こんな起用ではいつまで経っても左腕への苦手意識は消えない。本当に良い打者は左右関係なく打つ。この日、西野から2安打した井上を見て、少しは左右病が収まればいいのですが……」(球団OB)
6日は3-0で快勝したものの、もはやV逸は避けられないソフトバンク。せめて若手を底上げし、来季に望みをつなげたいところだ。