巨人・原監督が練磨する「岡本和真レフト」の大シャッフル構想 自身初の3年連続V逸も来季に向け着々と
来オフにメジャー挑戦のモチベーション
そんな「便利屋」扱いにもめげず、岡本和は38本塁打でリーグ独走。打点もトップの牧(DeNA)と3点差。思うところがあろうが、黙々と打ち続けた。モチベーションはズバリ、メジャー挑戦だ。
先日、米国で「今季終了後のポスティングによるメジャー移籍の可能性に備え、大リーグ各球団が調査を行っている」と報じられた。大塚副代表は担当記者の取材に「メジャー志向があるという話は聞いているけど……」と認めた上で「ない。ウチは基本はポスティングは認めない」と否定したが、実際は山口俊とエース菅野の2人には認めている。
今村球団社長は3年前の日刊ゲンダイのインタビューで、ポスティングについて「今のヒーローのキーワードは『世界』。ファンの方が『行ってこい』と言うのか『無理だろ』と思うのかが大きい。民意ですね」と明かしていた。
順調にいけば、海外FA権取得は2026年、国内FA権は25年に取得する。
「ひとつのタイミングは25年のオフでしょう。『ポスティング移籍を認めなければ国内移籍する』とほのめかせるから、他球団ではこのタイミングで認められることが多い。岡本和は今オフから球団に直訴して種をまき、来季は左翼を守って三冠王。さらに日本一を達成すれば、社長が言う『民意』が盛り上がり、さらに1年前倒しで来オフにも挑戦できるかもしれない。これが来季のモチベーションでしょう」(前出のOB)
原監督のコンバート案が、主砲の流出を早めるかもしれない。