巨人・桑田真澄二軍監督の“復権”は毒か薬か…原監督退任後に「改革案」唱え出す
巨人の桑田真澄二軍監督(55)が19日、フェニックス・リーグのオリックス戦で初めて指揮を執った。そんな二軍監督は「阿部監督の方針を理解しながらやっていく」とした上で「来年のキャンプから、やれることはいろいろ変えていきたい」と早くも腕まくりである。
来春のキャンプでは「朝はウエート、暖かい時間にグラウンドで練習したい。成長期の選手を預かるわけだから、できるだけ睡眠時間を確保したい」と今春に大久保打撃チーフコーチが導入、原監督も全面支持したアーリーワークを真っ向否定。独自の方針を打ち出しているのだ。
巨人に復帰して3年が経過。一軍の投手チーフコーチを務めた2年目にも「桑田式改革」を打ち出したが、さるチーム関係者がこう言った。
「制球力の向上が課題だったため、春のキャンプでは、通常より投球距離を短くして投げ込む『桑田式ブルペン』やコースを投げ分ける力をつける『ライン出し』など、桑田コーチ発案の投球練習を数多く取り入れ、ノーコン投手陣にメスを入れた。それでも、22年は与四球(414)、与死球(65)ともにリーグワースト。制球力は改善されず、投手交代のタイミングなど全権・原監督と意見がぶつかるようになり、昨季はファーム総監督という微妙な立場に“幽閉”されていた。それが、原監督が2年連続Bクラスの責任を負って退任したことで、二軍監督に“復権”。またぞろ『改革案』を打ち出しているのです」