巨人が中大・西舘勇陽をドラ1指名に“上方修正”の背景…阿部新監督就任が追い風、入団決まれば守護神抜擢も
■即戦力リリーフ投手として期待
「先発陣は戸郷が12勝、山崎伊が10勝、赤星が5勝と若手が台頭した一方で、救援防御率は12球団ワースト(3.81)。2年連続Bクラスに沈む要因となっただけに、球団も阿部監督も今オフの最大の補強ポイントは、即戦力リリーフ投手ということで一致した。今季は抑えの大勢が故障で長期離脱し、チームが失速したこともあって、大学2年時まで主にリリーフを務めていた西舘が急浮上したのです」(同前)
西舘は大学2年冬から走者なしでもセットポジションからクイック気味で投げるフォームに変更。カットボール、スプリット、スライダー、カーブなど多彩な変化球を操る。この日、水野スカウト部長は「ああいうタイプは先発であっても(リリーフであっても)使い勝手がいいピッチャーなのかな」と説明した。
東都大学リーグ1部で通算51試合に登板し、12勝10敗、防御率1.95。今秋は8試合に登板し、防御率1.11、57回でリーグ最多の60三振を奪った「東都の奪三振王」の入団が決まれば、大勢のコンディション次第では、守護神抜擢の可能性もありそうだ。