広島に続いて西武も…“ドラフト巧者”の2球団が「1位指名公言」の波紋
水面下の綱引きがピークを迎えている。
西武の渡辺GMが24日、26日のドラフト会議で国学院大の最速153キロ左腕・武内夏暉(22)を1位指名することを公言した。
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広島もすでに青学大の右腕・常広羽也斗(22)を1位指名すると宣言しており、これで事前公表は2球団目となった。
一方で、阪神は事前公表しないことを明言するなど、12球団で対応が分かれているが、さるセ球団スカウトは、「ドラフト巧者である広島と西武が1位を公言したことで、競合覚悟でこの2人に行くか、別の選手に切り替えるかで頭を悩ませる球団も出てくる」と、こう続ける。
■常広と武内は競合必至
「今年のドラフトは豊作という声もあるが、実際に本当の意味で1位クラスの実力があるのは常広、武内ら『東都7人衆』に加え、高校生は大阪桐蔭の左腕・前田悠伍、社会人はENEOSの野手・度会隆輝の9人といったところ。1位が12人揃わないとみている球団は多い。外れ1位となるとレベルがガクッと落ちるため、是が非でも1巡目でこの9人のうちの誰かを取りたい。中でも常広と武内の2人は競合必至といわれている。くじ引きを嫌って2人を避ける球団が出てくれば、広島、西武とすればしてやったりでしょう」
昨年は事前に9球団が1位を公言、その全球団が競合もしくは一本釣りで交渉権獲得にこぎつけた。今年は広島、西武に続く球団が出てくるか。