ラグビーW杯は次回から「20→24」に出場枠拡大…日本も伏兵に足をすくわれかねない
■1次リーグだけで4年前の日本大会の総観客数を上回る
日本ではジャパン以外のゲームはあまり注目されなかったが、ラグビー的に無名の国の代表が、母国にラグビーを広めようと意を決して戦う姿が、ジャイアントキリングを待望するファンの心を打った。その結果、今大会はプールステージの観客動員数だけで4年前の日本大会の総観客動員数を上回った。それらが追い風となって参加国増が実現したのである。
さて、決勝戦はどうなるか。
ニュージーランドは、開幕戦でフランスに完敗してからチームを立て直し、準々決勝ではアイルランドに28対24と競り勝った。南アフリカも、プールステージでアイルランドに8対13と敗れたものの、準々決勝ではフランスと29対28、準決勝ではイングランドに16対15と、1点差のきわどい勝負を勝ち抜いて決勝に駒を進めた。
この苦戦の経験が、おそらく両チームのレベルを押し上げて、決勝は史上まれに見るハイレベルな戦いが繰り広げられるだろう。どちらが勝つかはわからない。しかし、これだけは言える。