ラグビー日本代表の次期HC「エディー再登板」でいいのか W杯予選プール敗退で最有力と報道
8日のW杯D組第4戦でアルゼンチンに敗れた日本は、2勝2敗の3位で1次リーグ敗退。今大会限りでジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ=53)は退任するため、「日本代表次期HCは、現オーストラリア監督で2015年W杯で日本を率いたエディー・ジョーンズ氏(63)が最有力候補」と9日付のスポーツ紙が一斉に報じた。
エディー氏はオーストラリア協会と自国開催となる27年W杯後まで5年契約を結んでいるが、大会前に地元紙が「日本協会とオンライン面談をした」と“スクープ”。そんな中、1次リーグ2勝2敗でワラビーズ初のW杯1次リーグ敗退が決まったことで、手腕を疑問視する声が噴出しているのだ。ラグビー取材歴30年以上のスポーツライター永田洋光氏がこう解説する。
「地元オーストラリア開催となる次回27年大会で優勝を狙うため、今回は若手主体のメンバーで臨んでいる。にもかかわらず、代表選考の段階から批判され、同国の協会と目標設定ができていたのか疑問が残ります。手腕としては、前回19年大会では、イングランドを率いてオールブラックス(ニュージーランド代表)を破って準優勝に導いている。ジャパンに復帰するなら、日本協会とゴールを設定した上で、責任の所在や役割分担などを明確にすることが重要です。ハードトレーニングを強いられ、悲鳴を上げた選手たちも、すでにほとんどが世代交代。15年まで発展途上だったジャパンを強化して、強豪国の指揮も執った。今のジャパンのレベルに合った、今の選手気質に合わせた指導にアップデートできるなら、悪くないと思います」