ラグビーW杯惨敗のエディー・ジョーンズ豪州HCは続投…それでも消えない日本復帰のウワサ
ラグビーW杯で豪州を代表を率いて史上初の予選プール敗退に終わったエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC=63)が日本時間17日、シドニーで会見。大会中に豪紙が報じた日本代表HC就任について、「私は常にオーストラリアのラグビーに関わっている」と否定。「この国のラグビーに情熱を注いでいる」と、次回2027年豪州大会までの契約を全うすると話した。
W杯で過去2度の優勝を誇るワラビーズ(豪州代表の愛称)の復権はジョーンズHC自身が抜擢した若手の成長次第だが、本人も認めている通り、国際統括団体ワールドラグビーが定める世界最上位の「ハイパフォーマンスユニオン」(HPU)との差は歴然だ。ワラビーズもHPUの一員で、自国協会から結果を求められるだけに、今後のテストマッチの結果次第では、その地位は決して安泰ではない。2005年に任期途中でワラビーズHCを更迭されたように、再び解任される可能性もある。
高校教師からプロの指導者に転身したエディーHC。これまでも「戦いの場でプレッシャーにさらされるのが好きだ。そうでなければ教師を続けている」と話すなど、情熱を持ってラグビーの指導に務めてきた。今回、W杯で惨敗したことで豪州国内には、その手腕を疑問視する声もあがっているそうだが、これまでプロの指導者として仕事にあぶれることはなかった。05年の解任後も評価を大きく下げながら、南ア代表や、豪州、英国のクラブチームを指導して復権。日本代表や大学、トップリーグ(現リーグワン)などでHCやアドバイザーなどを務めるなど、指導者として国内外から常に引っ張りダコだ。
エディー氏は15年大会後に日本代表HCを退任した際、「(日本の)大学で指導したい」と話したこともあった。
仮に日本代表のHC復帰は見送られても、大学生を地獄のような猛練習で鍛え上げそうだ。