岡田監督には85年日本一の「成功体験」が! シリーズ初戦 佐藤輝明“奇襲二盗”のウラ側

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■死球で出塁し、初球いきなり二盗

「初球にフォークが来ると見抜いた佐藤の盗塁を見た時、1985年の西武との日本シリーズ初戦を思い出しましたよ。阪神池田、西武松沼博の両先発による緊迫した投手戦。岡田は五回まで2打席無安打で、六回2死、松沼から左胸に死球を食らった。箇所が箇所だけにしばらく起き上がれなかったが、治療もせず一塁に行くと、続く佐野の初球にいきなり二盗を成功させたんです。死球直後で西武バッテリーは走ってくるはずがない、と油断していたし、松沼が初球に緩いシンカーを投げてくることも見抜いていたのでしょう。得点には結びつかなかったものの、岡田の盗塁が反撃ののろしとなり、阪神は八回に松沼を攻略。3点を奪って勝利し、日本一の足がかりをつくりました」

 ちなみに当時の岡田監督と佐藤は、ともにシーズン7盗塁だった。

 岡田監督の成功体験に裏打ちされた秘策は、3戦目以降も見られるか。

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