山本由伸「総額500億円急騰」の奇々怪々…3つの要因、そして移籍初年度からMVP級の活躍が求められる
オリックスから入札制度でメジャーに挑戦する山本由伸(25)の条件がここにきて急騰している。
山本は今オフのFA市場で、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)で契約した大谷翔平に次ぐ2番手の位置づけ。3億ドル(約430億円)規模の大型契約を結ぶことが確実視される中、一部の米メディアは3.5億ドル(約500億円)規模まで条件が高騰するとみている。メジャーに詳しい鈴村裕輔氏(野球文化学会会長、名城大准教授)がこう言う。
「高騰の要因は3つあります。1つ目は大谷の7億ドル契約の余波です。大谷の契約は当初5億ドル規模とみられていたが、最終的に7億ドルまでつり上がった。その流れでいくと山本も想定以上の高値がついてもおかしくない、というわけです。2つ目は大谷を取り損ねた球団が、その資金を山本に回す可能性があるということ。そして3つ目は山本個人の評価の高さです。山本は25歳と若い上に、日本での7年間で通算70勝29敗、防御率1.82。日本時代の投手・大谷(42勝15敗、防御率2.52)よりも実績がありますからね」
仮に山本が3.5億ドルの契約を結べば、メジャー歴代5位のマチャド(パドレス=11年契約)と同額となり、投手では今季のア・リーグのサイ・ヤング賞を獲得したコール(ヤンキース)の9年総額3.24億ドル(約470億円)をも上回る。