山下桃伽さん「自分はブスでデブと…」 元美術部だった運動嫌いがバッキバキに変身するまで
ネガティブ思考から脱却
20歳前の女の子ならゴツくなるのを気にしそうだが……。
「周囲の友達は『運動嫌いだったはずなのに、何で?』みたいな反応です(笑)。そもそも競技をしようと思ったキッカケが、プロとして活躍されている山田朝美選手の肉体に憧れたからです。大きい筋肉量なのに、女性らしさや美しさを兼ね備えているのが魅力的です。ボディービルと聞くとゴツゴツしたイメージがありますが、いろいろなカテゴリーがあります。私が出場しているのは、女性らしい筋肉美を競う『フィギュア』という種目です」
本格派筋トレ女子に変貌した結果、肉体だけでなくメンタルにも変化があったという。
「もともと結構ネガティブな性格で、今ではウソみたいですが、自分の体なんて絶対に見せたくありませんでした。トレーニングを始めてからは自分に自信がつき、性格も明るくなった気がします。露出が多めの服装も気にならなくなりましたし。メークやファッションなどへの美意識も高まったかなと思います」
現在は親戚のジムのパーソナルトレーナーを務めながら、プロを目標にトレーニングを積む毎日だ。
「もともとイラストレーターになりたかったので、もしトレーニングを始めていなかったら、そっちの道を歩んでいたかもしれません。ネガティブだった私がトレーニングを通じて変わった姿を見て、誰かが『こんなふうになりたい』と思ってくれるようなプロ選手になりたいですね」
▽山下桃伽(やました・ももか) 2004年9月生まれ。愛媛県出身。ダイエットをキッカケにトレーニングを始め、22年に現役女子高生として史上最年少18歳でボディコンテスト「オリンピアアマチュアジャパン」に出場。現在はプロを目指しつつ、松山市のパーソナルトレーニングジム「EASTER-YLE GYM」でトレーナーを務める。