女子卓球・伊藤美誠は混合ダブルス五輪連覇よりシングルス代表入りへ崖っぷち
伊藤美誠(卓球混合ダブルス/23歳)
東京五輪で日本中を感動の渦に巻き込んだ卓球の混合ダブルス。男子の水谷隼はすでに引退しているため、連覇の可能性を残すのは伊藤美誠だけだが、女子シングルス(単)代表(2枠)は790.5ポイントでトップを走る早田ひな(23)以外は確定しておらず、2位平野美宇(23=486ポイント)と伊藤(451.5ポイント)が2枚目の切符を僅差で争っている。
単代表は累積ポイントの上位2人が選ばれる。団体戦要員となる3人目の代表は日本卓球協会が選考する。よって、累積ポイント3番目の選手が必ず選ばれるとは限らないが、単代表から漏れた平野か伊藤が選出されるのが濃厚だ。
伊藤は東京大会女子単で日本人では初のメダル(銅)を獲得している。2大会連続単のメダルと混合ダブルスの連覇を狙えるのか。
卓球コラムニストの伊藤条太氏はこう言う。
「伊藤が単代表になれるかは1月の全日本選手権が終わるまでわかりません。混合ダブルスに関しては、単代表が確定している張本智和と早田のペアで決まりでしょう。ダブルスは、互いに少ない動きでプレーできる右利きと左利きがペアを組むのが有利。男子は右利きの張本の力が抜けている。女子のポイント上位陣で左利きは早田だけです。しかも、このぺアは世界卓球で2大会連続銀の実績もありますから」