著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

高ポテンシャル選手ゴロゴロで今季は若手男子プロが大爆発の予感だが…注文がある

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 2002年に樹立されたマラソンの日本記録(2時間6分16秒)が破られたのは、16年後の2018年。ところがその7カ月後、その記録は同級生によってあっさり更新されました。

 こんな話をしたのは、今年のゴルフ界でも同じ現象が起きる気がするからです。

 昨季はプロ転向2年目の中島啓太(23)が賞金王になりましたが、蝉川泰果(22)と金谷拓実(25)も終盤まで中島にくらいつきました。一方、秋のビッグトーナメント「ダンロップフェニックス」では、アマチュアの杉浦悠太(日大4年)が優勝。3打差の2位タイは中島と蝉川でした。ちなみに、先に挙げた3人もアマでツアー優勝を果たしています。

 シード権がなく、出場試合が限られる若手プロやアマの中にもポテンシャルの高い選手はゴロゴロいます。同世代の活躍に刺激を受けないはずはありません。

 そんな若い選手たちに注文があります。目の前の一打に集中することはもちろんですが、「魅せるゴルフ」を意識して欲しいのです。中堅以上の選手でも、優勝争いの重圧から逃れるためにスコアボードを一切見ずにプレーする選手がいます。

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