高校駅伝ケニア人留学生の年齢詐称疑惑 実情と打開策は?
正月の「箱根」で今季の注目大会も終幕した駅伝だが、高校から大学、社会人までケニア人選手が大活躍した。中でも、12月の全国高校駅伝でアベック優勝を遂げた世羅(広島)の2人(男子3区、女子最終5区)のケニア人留学生は、ともに区間優勝で勝利に貢献。「長距離王国」の強さを改めて見せつけた。
この大会の女子2区で区間Vだった興譲館(10位・岡山)のワングイ・エスターの年齢詐称疑惑を取り上げたのが、昨年12月の文春オンラインだった。記者が学校を訪問し、監督と本人を直撃。この記事は陸上界でも話題になった。
結局この「疑惑」は晴れたが、ケニア人留学生の年齢詐称疑惑はこれまで何度も浮かんでは消えてきた。
大学生が走る人気の箱根駅伝や実業団のニューイヤー駅伝に年齢制限はない。高校駅伝には厳しい制限があるため「年齢詐称」が疑われるのだ。
■1、2年以上も放ったらかし
ケニア人留学生に年齢詐称の疑惑が尽きないのは、ケニアの国民性と関係があるようだ。某陸上関係者がこう言う。