オリ西川龍馬が国内FA権行使の葛藤を赤裸々に吐露…広島・新井監督の「ひと言」が後押しに
西川龍馬(オリックス・外野手・29歳・9年目)=前編
オフに国内FA権を行使してオリックスに移籍した。昨年はセ・リーグ2位の打率.305の好成績を残し、初のベストナインを受賞。「天才」と称されるセ屈指の好打者は、FA宣言当初から「移籍するならパ・リーグ」と公言した。改めてその真意などを聞いた。
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──FA宣言当初から移籍するならパ・リーグと公言。その理由は?
「セ・リーグへの移籍ならあまり意味がないなと思っていたので。それこそ、セの他球団に移籍するくらいならカープに居続ければいい。パ・リーグは、やっている野球も違うし、挑戦するならパと決めていました。僕もいい年だし、野球をやれるのももうそんなに長くないと思うので、自分の中で他のリーグを経験してみたいと思いました」
──過去に広島から国内FA移籍した7選手のうち、2015年に西武へ移った木村選手を除いてすべてセ・リーグ、それも阪神か巨人へ移籍している。セへの移籍は本当に頭になかった?
「まったく考えなかったですね。(大阪市出身の自分にとって)阪神も地元球団ではありますが、全然考えなかった。パで、しかも地元のオリックスは、両親や友達、おじいちゃん、おばあちゃんも(球場に)見に来やすいと思う。小さい時から育ってきたところでプレーできるということは感慨深いですね」
──オリックスを選んだ理由は?
「3連覇している強いチームで、外から見ても魅力的なチームだと感じていたし、入ったら面白いだろうなと。若い選手も含めて、いい選手が多いですよね。野手もスイングがみんな力強いなと見ていて思います」
──福良GMからは交渉段階でどういう言葉をかけてもらった?
「GMからは『4連覇のために、ぜひ力を貸してくれ』と。とても熱意を感じたので、それも決め手の一つです」