【巨人編(1)】阿部監督「救援陣ローテ構想」&「責任を持たせる投手起用」の大転換
阿部監督は現段階で七回を中川皓太と泉、八回をケラーとアルベルト・バルドナードを中心に3人ずつを配置。「勝ちパターンのリリーフ陣もローテーション制にしたい」と言うから興味深い。
原前監督の時代から大きく変わりそうなのが「責任を持たせる」とした投手起用だ。「先発を一、二回で降板させるようなことは絶対にしたくない」と語気を強めた。先発投手にはある程度イニング数や球数を投げさせた上で、「最低でも六回以上、球数は120~130球」と強調した。
昨年までは先発投手が早々と降板することがよくあったが、先発が育たないことや、夏場以降に中継ぎ陣がへばってしまうことを懸念。「我慢して見守る」というから、大きな方針転換である。
原前監督がこだわった「左対左」などのワンポイントリリーフ起用も基本的には採用せずに、1イニングは任せたい意向だという。一方、「候補は9人くらい」と言う先発陣には自信を持っているようだ。(【巨人編②】につづく)
◇ ◇ ◇
関連記事【巨人編(2)】では、秦氏が阿部監督に直接尋ねた菅野の起用法や野手の現状について独自の視点からつづられている。