【ヤクルト編】高津監督は「50点」とご立腹も…大谷の影響で打撃崩した元三冠王・村上と超人・塩見の復活が追い風
打線は村上宗隆がキャンプ序盤に左でん部痛で一時別メニューとなったものの、復帰後は状態の良さをアピールした。
2年前に三冠王を獲得し、昨年の開幕前には侍ジャパンの主砲としてWBCに臨んだ。杉村繁打撃コーチによると、あの大谷翔平とチームメイトになったことで「帰ってきたらスイングが大きくなっていた。初動から力が入っていた」と打撃に微妙な狂いが生じたという。昨年の成績は打率.256(リーグ20位)、31本塁打(同2位)、打点84(同4位)。前年の三冠王が無冠のままシーズンを終えた。そんな主砲はスイングを修正してキャンプに臨んだことで、好調を維持できている。
高津監督が「今年はやりますよ」と期待する塩見泰隆は3月に行われる侍ジャパンの強化試合のメンバーにも選ばれ、今キャンプでは安打を量産。「天才の上は何? 超人だね」と高評価である。
楽天から西川遥輝が加入。外野争いに加わっている。遊撃は長岡秀樹。二塁は衰えが見えてきた山田哲人を武岡龍世、北村拓己らでカバーする。捕手の若手有望株の内山壮真は打撃がいいため、首脳陣によると、相手が左投手の時は外野での起用もあり得るそうだから、打線は迫力がある。高津監督が指摘するように、浮上のカギは「1にも2にも投手陣の整備」になりそうだ。