きょうにも巨人・大勢は実戦復帰…「開幕すべり込み」はむしろプラス

大勢（Ｃ）日刊ゲンダイ

　29日の開幕に守護神が間に合いそうだ。巨人の大勢（24）が15日、二軍の全体練習に合流した。

　春季キャンプは一軍でスタートしたものの、2月4日のランニング中に右ふくらはぎを痛めて離脱。同13日から三軍の故障班に合流していたが、今月に入ってシート打撃に3度登板。最速155キロをマークするなど状態を上げていた。

　早ければ16日からの二軍戦で実戦復帰する予定。阿部慎之助監督（44）は「そこの試合に投げられれば東京ドーム（19日～）で合流できるかもしれない」とオープン戦最終盤での一軍復帰を示唆した。

　阿部監督もニンマリだろう。キャンプ中は抑えの代役候補を聞かれるたび、「大事を取っただけ。大勢は開幕に間に合う」と言い続けてきた。さるチーム関係者がこう言う。

「三軍のキャンプ地・都城は一、二軍の宮崎市内から少し離れている。静かにリハビリと調整に集中させたい阿部監督の親心でしょう。実戦不足の懸念はあるが、3月のWBCのために早く仕上げた昨年は、シーズンに入って故障した。ケガをしていたわけではなかった1年目は、当時の桑田投手チーフコーチが『投手は焦らせたくない』と原監督にリクエストしてキャンプ二軍スタート。独自のペースで調整できたおかげで、新人王になりましたから」