報徳学園・大角健二監督に強豪校ならではの苦悩を直撃「5年弱、甲子園から遠ざかり大変だったのでは?」
「永田監督は大学とか進学のマネジメントをしっかりされていて、うちの部員は毎年良いところに進路を決めさせてもらっていた。そうしたところは継続していきたいと、不安なところもありました。ただ、報徳はOBの方々がさまざまな分野で活躍してくれていて、進路についてはいろいろな方々とつながりを持たせてもらっていましたので。そこは報徳の伝統、重みに助けられたなっていう感じですね」
──永田監督が目当ての中学生もいたでしょう。
「坂口翔颯(21=国学院大)っていう選手が、私が監督になって最初に進学先をうちに決めてくれたピッチャーだったんです。すでにうちに決まっていたところを永田監督が退任するということになり、『失礼なことをしてしまったので白紙にしてもらって構いません』と連絡したのですが、それでもということで報徳に来てもらいました。彼は進学後エースを務めて、現在はドラフト候補として活躍してくれてます。それに選手獲得に関しては就任前から永田監督に中学のチームに顔を出させてもらってつないでもらっていましたし、うちの宮崎コーチもいろんな中学生の試合を見に行って、さまざまなところで関係をつくっていたので、スムーズに移行させてもらいました」