「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした
【二刀流の血脈 世界に誇るパワー編】#3
ドジャースで活躍する大谷翔平(29)はいかにして世界屈指のパワーを手に入れたのか。
日刊ゲンダイが過去に連載した「秘話 大谷翔平『二刀流の血脈』」をパワーに焦点を当てて再編し、その軌跡を紐解いていく。【第2回】からつづく。
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花巻東高の2年夏、県大会の前にお尻と太ももの付け根に痛みが走った。いつになっても痛みは消えない。診断の結果は「左股関節骨端線損傷」。体が成長し切らないうちは残っている骨端線が損傷していた。それが判明して以降、打つことはできたが、投球練習は禁止された。その間も食事トレは続けたため、翌年の春のセンバツ出場時のガイドブックには「細身の体も、昨夏より体重が10キロ増えた」と書かれている。
中学時代の3年間で身長は166センチから186センチへと急激に伸びたものの、体が出来上がっていたわけではなかった。骨端線が体に残っているうちは、まだ成長途上。医者には「体のあちこちにまだ、骨端線が残っている。本当の意味で体が出来上がるのは23、24歳かもしれない」と言われた。