勝つために「97%後払い」 アタマの中身も米国人仕様で臨む前人未到の新たなステージ

公開日: 更新日:

 11年連続でプレーオフに進出しながら、「この10年を成功とは思っていない」というフロントの言葉でドジャース入りを決意。現状に満足せず常にワールドシリーズ制覇を目指す姿勢に共感、投打の二刀流でのワールドシリーズ制覇が新たなテーマになった。

 プロスポーツ史上最大の10年1000億円超契約。金額の97%を後払いにすることによって、ドジャースの補強資金に余裕をもたせた。メジャーにはチームの総年俸が一定の金額を超えた場合は、ぜいたく税を払うペナルティーがある。大谷の契約は戦力均衡を目的につくられた制度の趣旨をないがしろにするものとはいえ、米国では規則の範囲内でアタマを働かせて利益を生む方法を考えたのであれば、イノベーションをもたらすと受け止められる。網の目から漏れる規則やルールの方に問題があるととらえる。大谷はアタマの中身も米国人仕様になったわけで、それだけ勝利に飢えているということでもある。

 大谷はNHKのインタビューで今度、右肘の靱帯を損傷したら投手を断念することを示唆しながら、こうも言っている。

「自分の最大のパフォーマンスを10年続けることが目標。だれも、それだけ長く2つやるのはいままでないので」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇