センバツ出場15校に聞いた「打球が飛ばない低反発バット」対策あの手この手
連覇を目指す山梨学院(山梨)も下半身を中心に体力強化に取り組んだ。中原義虎主将はこう言う。
「昨年の優勝チームの方が秋の練習に来て、実際に新しいバットで打ってみてくれたんです。昨年の4番の高橋(海翔)さんは体がしっかりしているので、新基準バットでも関係なく飛ばしていて、(打球の飛距離は)あまり変わらなかった。それならば僕らもしっかりと体を強化しようと。下半身強化は冬の間、走ることが中心ですが、今年の冬は特にそういうメニューが多かった」
阿南光(徳島)はロープでタイヤを引きながらのアメリカンノックで下半身を鍛えたという。
バットの芯が従来の基準より小さくなったという声も多く、確実に芯でとらえることに注力した学校もある。京都外大西の乾光葵主将はこう話す。
「遠心力を使ってバットの先の方で飛ばすのが難しくなったように感じます。ならば詰まってもいいから、ミートポイントを自分の体に近付け(確実に芯でとらえ)ようと。バッターボックスのラインを消して、インコースを振り切る練習をしました」