友成那智
著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

「嘘付き元通訳」だけじゃない! 米球界に黒歴史を刻んだ球団職員たちの仰天不祥事

公開日: 更新日:

 15年にはカージナルスのスカウト部長を務めたクリストファー・コレアが、古巣・アストロズのコンピューターにハッキングして度々、重要データを盗み出していたことが発覚。球団から解雇、警察に逮捕され、裁判で3年10月の実刑を宣告された。

 ホワイトソックスでスカウト部門の中南米担当責任者だったデービッド・ワイルダーは04年から08年にわたり2人の現地スカウトと共謀して、実際に現地で選手たちに支払った契約金より、ずっと高い金額を球団に請求。40万ドル余りを不正に得て解雇され、裁判で懲役2年の実刑判決を受けた。

 11年にはメッツで27年間、用具係やクラブハウスマネジャーを務めた55歳のベテラン職員チャールズ・サミュエルが、球団の貴重品倉庫から200万ドル(約3億円)相当の記念グッズや有名選手のサイン入りバットなどを盗み出していたことが発覚。ニューヨーク市警に逮捕され裁判にかけられたが、親しかった選手たちが弁護側証人としてサミュエルの人柄を称賛して裁判官に情状酌量を訴えたため、実刑を免れ5年の保護観察処分を申し渡されただけで済んだ。

 水原元通訳は人柄がよく、エンゼルス時代、最高の通訳と評価され、親しい選手が何人もいたので、今回の事件の裁判が始まれば、彼らが弁護側の証人となって出廷し情状酌量を訴えることが予想される。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?