「嘘付き元通訳」だけじゃない! 米球界に黒歴史を刻んだ球団職員たちの仰天不祥事
15年にはカージナルスのスカウト部長を務めたクリストファー・コレアが、古巣・アストロズのコンピューターにハッキングして度々、重要データを盗み出していたことが発覚。球団から解雇、警察に逮捕され、裁判で3年10月の実刑を宣告された。
ホワイトソックスでスカウト部門の中南米担当責任者だったデービッド・ワイルダーは04年から08年にわたり2人の現地スカウトと共謀して、実際に現地で選手たちに支払った契約金より、ずっと高い金額を球団に請求。40万ドル余りを不正に得て解雇され、裁判で懲役2年の実刑判決を受けた。
11年にはメッツで27年間、用具係やクラブハウスマネジャーを務めた55歳のベテラン職員チャールズ・サミュエルが、球団の貴重品倉庫から200万ドル(約3億円)相当の記念グッズや有名選手のサイン入りバットなどを盗み出していたことが発覚。ニューヨーク市警に逮捕され裁判にかけられたが、親しかった選手たちが弁護側証人としてサミュエルの人柄を称賛して裁判官に情状酌量を訴えたため、実刑を免れ5年の保護観察処分を申し渡されただけで済んだ。
水原元通訳は人柄がよく、エンゼルス時代、最高の通訳と評価され、親しい選手が何人もいたので、今回の事件の裁判が始まれば、彼らが弁護側の証人となって出廷し情状酌量を訴えることが予想される。