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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBが2兆円産業「スポーツベッティング」業界にあからさまにスリ寄る本当の狙い

公開日: 更新日:

 米国は大半の州でNFL、MLB、NBAなどの主要スポーツをギャンブルの対象にするオンラインベッティングが合法化され、爆発的な人気を博している。

 民間の調査会社「ドライブ・リサーチ」が、昨年行った調査では一度でもスポーツベッティングをした経験のある者は成人の46%に達し、そのうち10%は毎日賭けているという結果が出ている。今やスポーツベッティングは2兆円産業に成長し、今後も年10%のペースで伸びていくと予想される。

 米国の「スポーツギャンブル狂時代」への突入を如実に表していたのが、3月25日に行われた大谷翔平による声明発表だった。この模様はESPN(米国最大のスポーツ専門局)の第2チャンネルで生中継され、11分間の会見の間、テレビ画面には大谷の硬い表情がアップで映し出される中、帯テロップでは、この日行われるさまざまなスポーツイベントのオッズが流れ続けていた。

 ギャンブル中毒の通訳が苦し紛れに発した弁明のおかげで、大谷は多大な迷惑を被ったと真摯に語っていたが、同じ画面のテロップで、スポーツギャンブルをあおるオッズが延々と流れていたのだ。

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