トップTに並んだ古江彩佳は自滅したが…今季6勝N・コルダは絶対に倒せない「怪物」ではない
古江の身長は153センチ。コルダは178センチです。コースによってはドライバー飛距離が30ヤード以上も違うことはざらです。今回、予選ラウンドを一緒に回り、コルダとの飛距離差を改めて実感したことでしょう。
しかし、ゴルフはコンタクトスポーツではありません。相手が大きく、いくら遠くへ飛ばしても、グリーンを狙うショットやパットの精度を上げれば勝負になります。ただし、技術レベルを上げても、勝負どころで練習のような正確なボールが打てるかどうかは、メンタルの強さに起因します。
「ハーフ(終了)まではよかったんですけど、最後までがんばり切れなかった」と言った古江は、それを痛感したのではないか。
国内男子ツアーも188センチと大柄の幡地隆寛(30)が関西オープンで初優勝しました。310ヤード以上の飛距離が勝利に結びつかず、伸び悩んでいました。昨年のダンロップフェニックスでB・ケプカと回り、刺激を受けたことで練習量が増え、3月のニュージーランド・オープンに優勝。海外での勝利が大きな自信になったことでしょう。
若い選手が壁に苦しみ、それを越えて大きくなっていく。先輩としてうれしい限りです。