佐藤輝明を「守備で落として打撃で上げた」岡田監督の苦肉…“お仕置き”どころでない阪神の惨状
背に腹は代えられない。
7日の西武戦で一軍に復帰した阪神の佐藤輝明(25)。中前打で出塁した二回には、三塁走者として木浪の内野ゴロの間に本塁に突入。気迫のヘッドスライディングで先制点をもぎとった。
不安視されていた三塁守備では軽快なランニングスローを披露するなど、4度の守備機会で失策を示す「E」ランプを点灯させることはなかった。
昨季は本塁打と打点でチーム二冠。リーグVと日本一に貢献したが、今季は打率2割前後の打撃に加え、34試合で6失策と「打てない・守れない」の二重苦。5月14日の中日戦では、捕手・坂本のストライク送球をまさかの落球。馬場内野守備コーチも「難しいとかそういう問題じゃない」と呆れ果て、翌15日に二軍落ちした。
が、二軍で守備が改善されるどころか、いよいよ悪化。17試合で6失策と、一軍の倍のペースでエラーを量産する始末だった。岡田監督もそんな佐藤におかんむり。ファームで打率3割をマークしながら、「二軍のピッチャーやからのう」とバッサリ。さらに「全部ホームランだったらなあ」と、無茶ぶりまでしていた。