レジェンドが徹底解説!体操男子団体「金はかなり厳しい」…全員10代の女子団体は「決勝にいけるかどうか」
実はパリ五輪後、ルール改正があり、スイング系の技の点が減らされてパワー系の技の点が増える。スイング系で点を稼いできた日本にはかなり不利で、4年後はさらに厳しい状況になる。
つり輪だけでなく、他の種目でも同じ改正になる。ゆかも最後にひねりで終わると減点になり、大きなタンブリング(回転)を入れなければ加点にならない。ひねりで加点をもらっていた日本は大きな演技構成変更を迫られることになります。
団体は今回、金メダルを取れなかった場合、28年以降は金はおろかメダルすらも危うい。岡や橋本は4年後も20代で年齢的には次の五輪も狙えますが、ルール改正にどこまで対応できるかで今後の体操日本代表の未来が変わってくるでしょう。
メダルの可能性としては、団体よりも個人総合の橋本選手が最も金メダルに近い。ロシアが出ないのはラッキーですが、米国は自国開催のロス五輪を4年後に控えていることもあって、若手の選手強化に本腰を入れてきています。その若手が本番までにどれくらい仕上げてくるか。フタを開けてみないと分からない部分もあり、怖い存在になりそうです。