元阪神・横田慎太郎さん一周忌…姉・真子さん告白「家族全員で泣きじゃくりました」

公開日: 更新日:

 2023年11月5日、阪神タイガースが38年ぶりの日本一に輝き、胴上げされた岩崎優投手(33)とともに宙を舞った背番号「24」のユニフォーム。このおよそ4カ月前に、脳腫瘍のため、28歳の若さでこの世を去った、元阪神の横田慎太郎さん。横田さんの一周忌法要が、7月18日に故郷・鹿児島で執り行われた。

 横田さんは2013年に鹿児島実業高校を卒業後、ドラフト2位で阪神に入団。16年の開幕戦で一軍デビューし、パワーのある打撃で将来が嘱望された。しかし、17年、沖縄での春季キャンプ中に脳腫瘍と診断され、治療のため一時チームから離脱。その後、再び復帰するも視力が回復せず、19年に現役を引退。治療を続けながら、自身の闘病生活に重ねて“諦めない心”と題した講演活動などを行っていた。

 一周忌を前に、横田さんのご家族に話を聞くことができた。

「(ユニホームが宙に舞った)あの瞬間、家族全員で泣きじゃくりました」

 こう話す姉の真子さんに、今改めて心境を語ってもらった。

 ──慎太郎さんが亡くなってから1年がたちました。

「実は、まだ実感が湧いていないのが正直なところです。慎太郎がホスピスに入った時、家族4人病院で生活をしていました。私は東京と(入院先の)神戸を行き来する生活でしたが、最後に家族で暮らせたので悔いはありません。今私が前に進めているのは、あの期間があったからだと思います」

 ──慎太郎さんは真面目な上、天然キャラで有名でしたね。

「私とは正反対の性格で、常にタイムスケジュールを決めて起床、食事、就寝とその通りに過ごしていました。行き当たりばったりの私は、『よくそんなスタンスで生きていけるな』っていつも呆れられてました(笑)。自分の家でなくても電気をこまめに消したり、先輩選手の入浴中に『出しっぱなしはよくない』と、シャワーの水を止めて回っていたそうです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇