横綱照ノ富士「余生」は悠々自適! 優勝10回、名古屋初V、節目の記録を次々達成
これも節目の記録、巡り合わせというものか。横綱照ノ富士(32)が、「老施設」60年の歴史に終止符を打った。
1964年から今年まで、大相撲名古屋場所の開催地だった愛知県体育館。施設の老朽化もあり、来年からは新設のIGアリーナが会場となる。そんな最後の愛知県体育館で、照ノ富士は様々な節目の記録を手にした。
ひとつは目標としていた10度目の優勝。さらに名古屋の地で賜杯を手にするのも、これが自身初だ。20年7月場所で優勝したものの、当時はコロナ禍真っただ中で長距離移動を自粛しており、東京開催だった。
優勝インタビューでは
「名古屋で応援してくださった方たちの前で、1回でもいい姿を見せたかった」
と破顔。すでに1月~11月までの全6場所制覇を達成していたが、7月場所のみ、名古屋ではなく東京開催では画竜点睛を欠くというもの。名実ともに正真正銘の全6場所制覇となったのだから、嬉しくないわけがない。
照ノ富士は優勝インタビューの中で、「入門して14年、毎日目指していた相撲が今場所、ちょっとでも完成した実感がある。もっと鍛えていきたい」と話していた。