走りまくる大谷に「リーダーの自覚」…チャンスならば主砲の打席でも盗塁を躊躇せず
大谷翔平(30=ドジャース)が、打って走って躍動している。
日本時間6日のフィリーズ戦は、八回に左中間スタンドへ34号ソロ本塁打。五回には二塁打を放つと三盗まで決めた。最近、特に目につくのは盗塁で、ここ9試合で実に8盗塁。32盗塁はリーグ2位タイと、走りまくっている。
試合前のロッカーではアイパッドを見たり、クラブハウスではマッカロー一塁コーチと映像を確認しながら話し込んだりするシーンも。
相手投手のけん制のクセをつかんでいるのは大きいが、「それだけではないでしょう」と特派員のひとりがこう続ける。
「左手骨折のベッツ(31)に続き、子供の病気でフリーマン(34)まで抜けたことで、リーダーとしての自覚が出てきたのですよ。大谷が自分の後を打つフリーマンに走ってはいけないタイミングを聞いたことがあるのは、MVPを獲得している主砲に対する配慮からです。彼が子供の病気で離脱したことで最近は走りたい放題だったが、そのフリーマンが復帰したこの日に、しかも彼の打席で三盗を決めた。ファウルになりましたけど、その直前の球でも三盗を試みています。フリーマンの打席だろうと、チャンスであれば躊躇せず走るようになったのは、自分がチームを引っ張るという強い意思の表れだと思いますね」
試合後の大谷は「盗塁に関しては、高い確率でいけると思ったときにいければ勝利に貢献できる確率が高くなるのと思うので、そこだけ集中してやりたいと思う」と話した。今後も盗塁は確実に増えそうだ。