今夏の甲子園は大量56人、熱中症続出にはもどかしい気持ちもある。「京セラドーム開催論」は…
今の子供たちの家庭は当たり前のように全部屋に冷房が付いていて、それは小中学校の教室も例外ではありません。置かれた環境が昔とまったく違って恵まれていることも原因だと考えます。正直に言うと、足がつるなど熱中症になる選手に対して「もっとなんとかならんものなのか」と、もどかしい気持ちもゼロではありません。しかし、同じ30度だとしても、暑さに弱くなった選手に10年前、20年前と同じような感覚で接していたら、命に関わる問題になりかねない。昭和を知る指導者こそ、より注意する必要があります。
ちなみに、「京セラドーム開催論」も耳にしますが、批判を恐れず言うならば、私は反対です。
「全国高等学校野球選手権」というよりも、「甲子園大会」という認識が強いし、甲子園は私たちにとって聖地です。別の場所で開催を検討するよりもまずは、甲子園のドーム化を働きかけてもらいたい。それが率直な思いです。