カギは「堅い守りをいかに突破するか」…中国には露骨に対抗心を燃やすGKも
彼とコンビを組むのは上海申花に所属する左CBの朱辰杰(ジュ・チェンジェ)です。高さもあるし、対人にも強い。
右のSBで先発すると予想されるのが、山東泰山の高准翼(ガン・ジュンイ)です。大型SBの彼は2015年にJ福岡でプレーしていたのでご存じの方も多いのでは。左右のSBに加えてCBやボランチまでこなせ、非常にユーティリティー性の高い選手です。彼とも武漢三鎮でコーチと選手という関係でした。
左SBは山東泰山所属の刘洋(リュウヤン)が先発し、この4人が4DFを形成するでしょう。
さてーー。中国代表メンバーを見ながら「これからの変化を予感させてくれた」と思いました。
以前は「帰化選手を多く起用して代表強化を図ろう」という傾向がありましたが、今回はブラジル出身者(FWのアランとフェルナンジーニョ)とDF蒋光太の3人だけです。若手とベテランがバランス良く共存している印象を受けました。
これには中国サッカーのバブル崩壊が関係していると思います。自分の肌感覚としては、経済規模がピーク時と比べると10分の1ぐらいになった感じです。驚くような高年俸も今ではJリーグと同じ……いや、もっと少ないかもしれません。