鉄人・玉鷲「老いてますます盛ん」で幕内の番人継続へ…歴代1位タイ1630回連続出場
鉄人が角界の「不倒記録」に並んだ。
今年11月で40歳になる大ベテランの玉鷲は昨9日、佐田の海に敗れ、初日から2連敗。しかし、この日の出場で、元関脇・青葉城が保持する初土俵からの連続出場記録1630回出場に並んだ。
2004年1月場所の前相撲で初土俵を踏んで以来、本場所を休んだのは22年の新型コロナ感染のみ。これは休場扱いにならず、記録継続というわけだ。
とにかくケガ知らず、病気知らず。小さいケガでは決して休まず、30代になってからめきめき成長し、2度の優勝を成し遂げた。22年9月場所では37歳10カ月でV。これは歴代優勝力士の最年長記録でもある。
武器は力強い突き押し。189㌢と上背があり、長い腕から繰り出すノド輪は多くの力士から恐れられている。
もっとも、さすがに寄る年波には勝てないのか、2ケタ勝利は13勝2敗だった前述の22年9月場所が最後。近年は平幕上位だと大負けして番付を大きく落とし、また徐々に番付を上げて……という傾向が強い。直近の3場所はいずれも7勝8敗と歯がゆい成績だが、それでも年齢を考えれば十分すぎる活躍だろう。