資金力と勝敗は永遠の課題 今季リーグ優勝決定戦に出場した4球団中3球団が金満だったが…
大谷翔平(ドジャース)の10年7億ドルという史上最高額での契約には及ばないまでも、大リーグにおいて高額の契約を締結する選手の姿は珍しくない。
今季が終わればまた新たな大型契約が人々の関心を集めることになる。
契約金額の高騰と最低年俸の改定に伴い、大リーグの平均年俸は毎年上昇している。あたかも2004年にコミッショナーであったバド・セリグが残した「今や諸君は黄金時代にいる」という言葉を実証しているかのようである。
ところで、今年のリーグ優勝決定戦に出場した4球団のうち、ドジャース、メッツ、ヤンキースが今季の球団別年俸総額の上位10傑に入っており、下位10球団からはガーディアンズ(21位)のみが残った。年俸総額が上位のチームが好成績を収めるという事実は大リーグに限らず、さまざまなプロリーグでしばしばみられる現象である。ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガでチーム別で最高の年俸を支払っているのが史上最多のリーグ11連覇を達成したFCバイエルン・ミュンヘンであることなどは顕著な事例となる。