著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

資金力と勝敗は永遠の課題 今季リーグ優勝決定戦に出場した4球団中3球団が金満だったが…

公開日: 更新日:

 大谷翔平ドジャース)の10年7億ドルという史上最高額での契約には及ばないまでも、大リーグにおいて高額の契約を締結する選手の姿は珍しくない。

 今季が終わればまた新たな大型契約が人々の関心を集めることになる。

 契約金額の高騰と最低年俸の改定に伴い、大リーグの平均年俸は毎年上昇している。あたかも2004年にコミッショナーであったバド・セリグが残した「今や諸君は黄金時代にいる」という言葉を実証しているかのようである。

 ところで、今年のリーグ優勝決定戦に出場した4球団のうち、ドジャース、メッツ、ヤンキースが今季の球団別年俸総額の上位10傑に入っており、下位10球団からはガーディアンズ(21位)のみが残った。年俸総額が上位のチームが好成績を収めるという事実は大リーグに限らず、さまざまなプロリーグでしばしばみられる現象である。ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガでチーム別で最高の年俸を支払っているのが史上最多のリーグ11連覇を達成したFCバイエルン・ミュンヘンであることなどは顕著な事例となる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続