カー娘も懸念を表明…カーリングの新ブラシは高速水着や厚底シューズと同じ道を辿るのか
よく滑るらしい。
世界カーリング連盟が日本時間14日、「スイープ用具に関する懸念と審査プロセスの見直し」という声明を発表した。事の発端はカナダで行われていたグランドスラムで使われた一部メーカーによるブラシ。スイープ機能が向上したブラシで、公平性を欠く可能性があることから、グランドスラムに出場した男女30チームが共同で同連盟にルール見直しを訴えた。
日本の「ロコ・ソラーレ」も吉田知那美(33)のSNSで「最近のスイーピング技術の発展は、明確な用具基準の確立とテストの透明性向上が緊急に必要であること浮き彫りにしています」と声明を出した。
しかし、問題のブラシは連盟が定める仕様基準を満たしている。スポーツライターの小林信也氏はこう言う。
「一部の選手やチームだけが不当に利益を得るものであれば良くないですが、認められた規定の範囲内でメーカーが開発したものであれば問題ない。技術の進歩を後ろ向きに捉えるのはどうなのかなと感じます。自分たちが培ってきた技術が使えなくなることに不満を持っているのだとしたら、それは違うのではないか。道具の進化に対して技術も進化させていくのも重要なこと。しかも、カーリングはスイープの技術だけでなく、相手との駆け引きも大きな要素で、ブラシの性能だけでは勝てない。他の競技においてもそうですが」