テニス錦織圭 これまで重圧だった国別対抗戦「デ杯」がモチベーションに様変わりした裏側
テニスの国別対抗戦デビスカップ(デ杯)が兵庫県・ブルボンビーンズドームで開催され、日本は英国に逆転勝ちした。
デ杯は6年前に方式が変わり、年末に最強8カ国を一堂に集める「ファイナル8」が開かれる。今回はファイナル第1予選。9月の第2予選で8強入りをかけてドイツと対戦する。
デ杯にはポイントも賞金もない……そこが究極の個人競技における団体戦の難しさ、面白さだ。シングルス4試合、ダブルス1試合の5番勝負。初日は第1シングルスの西岡良仁が勝ち、錦織圭が敗れて1勝1敗。翌日の初戦でダブルスを落とした崖っぷちから見せてくれた。
4試合目は第1セットを奪った西岡が第2セットも先行し、そこで流れが変わった。ツアーで最も小さい170センチはスタミナに難があり、ミスが出始め、5-6から相手にセットポイントを握られた。それをしのぎ、フルセットを回避してのストレート勝ち。危機一髪で襷をつないだ闘志に、錦織は勇気を得たという。
「2セットで勝ち切る柔軟さ、追い込まれてからテニスを変える頭の良さは素晴らしかった」