阪神・藤川監督「取材拒否」「黙とう不在」の舞台裏…岡田前監督とのハレーションに周囲ヒヤヒヤ
阪神キャンプがアノ人の話題で盛り上がっている。
昨年限りで監督を退任した岡田彰布オーナー付顧問(67)だ。6日にキャンプ地に合流すると早速、ブルペンを視察。2023年MVP右腕の村上を「今年一番勝つと思う」と絶賛すると、昨季チーム最多の13勝を挙げた才木には「あんまりよくないわな」とダメ出しした。
その日はグラウンドで、3日に亡くなった1985年日本一監督の吉田義男さんへの黙とうが行われたこともあり、「愛弟子」である岡田顧問の言動は当日から翌日にかけて、スポーツメディアに大きく取り上げられた。
なかでも、かつて評論家を務めていたデイリースポーツは7日付の1面に「岡田顧問の予言」との見出しでデカデカと掲載。岡田語録まで復活したほどだった。歯に衣着せぬ発言もあって、メディアの岡田人気は健在である。
■新旧監督の囲み取材が同時多発
その岡田顧問からバトンを受け継いだ藤川球児新監督(44)はというと、昨9日に2日連続で紅白戦を行い、一、二軍の戦力の見極めに精を出している。ベンチに入って初めて采配を振った8日の紅白戦後には、二軍メンバーが中心の具志川組の選手の走塁ミスに、「レベルが高い指導を」とコーチ陣に注文をつけるなど、厳しい一面も見せているが、そんな中、この新旧監督を巡ってハレーションが起きているという。
「6日の練習後のことです」と声を潜めるのは、在阪の放送関係者だ。
「報道陣が藤川監督の取材開始を待っていたところ、岡田顧問が取材対応するべく、報道陣エリアに出てきた。この日、キャンプ地入りしたうえ、練習前には吉田さんへの黙とうもあり、岡田顧問のコメントはマスト。待機していた報道陣がこぞって岡田顧問を取り囲んだ。ところが、間が悪いことに顧問の取材中に、藤川監督がクラブハウスから登場したものだから、記者はまばら。藤川監督も待ちきれなかったのでしょう。結局、取材には応じませんでした」
公式戦期間中ならともかく、思わぬ形で就任初の“取材拒否”に発展したというわけだ。
さらに、この日の練習前には、黙とうを巡って藤川監督がドタバタに巻き込まれたという。
選手や首脳陣、粟井球団社長、岡田顧問、掛布雅之OB会長らが三塁ベンチ前にズラリと並んで祈りを捧げる中に、藤川監督の姿は見られなかったのだ。
藤川監督は吉田さんの訃報が届くや、昨年11月のOB総会に出席した際に吉田さんから激励を受けたことを明かし、哀悼の意を示していた。