ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」
特にポテンシャルを感じる若手投手2人
──メジャーで言えばこういう投手に成長していくんじゃないかというイメージはありますか?
「まっすぐ、フォーク、スライダー……球種はあまり多くないので。まっすぐのスピードを武器に……あまりいないですかね、メジャーにああいうタイプは」
──課題があるとすればどんなことですか。
「まだ、発展途上の投手なので、すべてが課題じゃないですかね」
──年間通してローテを守ることがなかったが、体力面の他に技術面の課題とか。
「ドジャースがどんな使い方をするのか、ちょっと分からないので、何とも言えないです」
──中5日とか中6日で回るのは現実的ではないですが、彼はどういうことをより高めていけばよいと思いますか。
「それはドジャースが決めることで、僕が考えることではないと思います」
──彼が離脱したり、登板間隔が一定ではなかったことで、他の先発陣にシワ寄せは多少あったんじゃないですか?
「いや、特になかったです。それも織り込み済みでこちらはスケジュールを組んでいましたし。特になかったと思います」
──それによって他の投手がダメージを受けたようなことは?
「ないですね。他の投手もコンディションをうまく整えられるように、こっちはうまく回したつもりなので。朗希が出ないときは、代わりに試したい投手がたくさんいるので、他の投手にシワ寄せがいくことはなかったですね。逆に若い子たちはチャンスをもらえてよかったんじゃないかと思っています」
──日本ハムはダルビッシュ(現パドレス)が抜けた2012年にリーグ優勝。広島は前田健太(現タイガース)がメジャーに移籍した翌年(16年)から3連覇しています。2ケタ投手がいなくなったことがプラスになるような期待はありませんか?
「ひとつ枠が空いたわけですから、そこを狙ってる選手はモチベーションが高くなっていると思う。それがハマればうまくいくでしょうし、その子たちの実力がそのレベルにきてなければたぶんうまくいかないでしょうし。オリックスは(山本)由伸(現ドジャース)が抜けて結構、しんどそうでしたから。そこはどっちにもいく可能性があると思うんです。ただ、マリーンズは若くてモチベーションの高い子が何人かいるので、チャンスをつかんでくれたらうまくいくんじゃないかと思っています」
──彼らにはそれだけのポテンシャルがありますか。
「あります。特に田中と中森の2人は」
(聞き手=崎尾浩史/日刊ゲンダイ)